浜松市が目指す地域クラブ活動「はまクル」
「はまクル」とは
「はまクル」とは、浜松市が目指す地域クラブ活動の名称です。市の基本理念や目的を明確化するためにも、民間のスポーツクラブや文化・芸術クラブと区別する必要があります。
営利目的を主とした運営ではなく、できる限り低廉な参加費等を設定し、これまでの部活動と同様にどの生徒でも参加できる公共的団体としての要素が必要です。
そして、生徒が自分でやりたい活動を選択し、「活動を楽しみたい」、「上手になりたい」、「仲間や地域の方との交流を深めたい」といった目的をもつ生徒を対象とした活動を行うことが前提となります。
よって、活動を通して、生徒が自主的・自発的に「大会で勝ちたい」などの思いが生まれれば、その思いを尊重した活動に展開されることは想定できます。しかし、「全国大会に出場させたい」等の指導者の個人的な思いだけで、勝利至上主義的な活動にはならないよう、クラブとしての十分な配慮が必要です。
「はまクル認定クラブ」とは
浜松市の地域クラブ活動は、地域の多様な団体に運営を担っていただきたいと考えています。そして、「はまクル」の趣旨に沿って市が定める要件を規約に明記して申請した団体やクラブを「はまクル認定クラブ」として登録し、各クラブの管理責任のもとに、参加する生徒や保護者が安心して参加できる体制を構築していくこととします。
参加対象者は浜松市内に在住の生徒、または浜松市の私立・県立・国立中学校に通学する生徒です。生徒の自主性を優先し、部活動との両立や複数クラブの掛け持ちなど、自由に参加することができます。また、はまクル認定クラブの活動は、中学生が対象の中心となることが基本ですが、各クラブの判断により、小学生や高校生、大人も含めた幅広い年代の参加も可能とします。
対象者については、はまクル認定クラブが参加者の意欲や技能等を審査して選抜するような方法(セレクション等)は、地域クラブ活動の基本理念に沿わないため、認められません。ただし、活動場所の広さや指導者の配置人数等の安全面、平日の部活動との連携の面などの理由から、「○○中学校区の生徒を対象にする」等、学校や地域を限定して対象者を制限することは可能です。
はまクル認定クラブの要件
浜松市では、次に示す5点をはまクル認定クラブの要件として定めています。 認定を希望する団体は、要件に関わる具体的な規定を団体規約や提出書類等に明記して申請することになります。
〔要件1〕基本理念に沿った活動の目的及び活動計画
◎クラブ員や保護者が安心して活動に参加できるように、各クラブは基本理念である生徒の豊かなスポーツ・文化芸術活動の実現に沿った活動の目的や
活動計画が定められていること。
〔要件2〕複数の指導者や活動場所の確保等の指導体制
◎クラブ員が安全に活動できるように、各クラブは指導者や活動場所等を適切に確保し、持続可能な活動環境を構築できる体制が整うものであること。
〔要件3〕コンプライアンス意識の徹底を図るための方策
◎各クラブは、活動の目的を理解したうえで、練習が過度な負担とならないように配慮するとともに、
体罰、暴言・暴力、行き過ぎた指導、ハラスメント等の根絶に向けたコンプライアンス意識の徹底を図るための方策が定められていること。
〔要件4〕公正かつ適切な会計処理及び資金管理体制
◎各クラブは、営利を目的とした運営ではないことを前提に、会計処理及び資金管理を公正かつ適切に行うための
実施体制が整っているものであること。
〔要件5〕活動中のけがや賠償等のための保険への加入
◎各クラブは、クラブ員が安心して地域でのスポーツ・文化芸術活動に参加できるよう、
指導者も含めて活動中のけがや賠償等のための保険へ加入すること。
※各要件の具体的事項については、はまクルガイドラインに記載しています。