浜松市の部活動地域展開について

浜松市の「休日の部活動の地域展開」について

部活動の地域展開とは

 中学校の部活動は、生徒のスポーツ及び文化芸術活動に親しむ機会を確保し、生徒の自主的・自発的な参加による活動を通じて、達成感の獲得、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等、多くの教育的意義を有してきました。
 しかし、全国的に少子化が進展する中、浜松市も部活動をこれまでと同様の体制で運営することは難しくなってきており、学校や地域によっては存続が厳しい状況となっています。
 また、学校の働き方改革が進む中、専門性や意思にかかわらず、教師が顧問を務めるこれまでの指導体制を継続することは、今後より困難なものとなります。  少子化や働き方改革の進む中、従来の形での部活動継続が困難となっています。
 そこでこれまでの部活動に代わり、新たな「地域クラブ活動」への移行が、国によって進められてきました。
 この施策に伴い、浜松市では、令和5年5月に、「休日の部活動の地域移行に向けた取組方針」を策定し、令和8年9月より、休日の部活動を地域クラブ活動へ随時移行していくことを示しました。そして、同年7月より「地域クラブ活動協議会」を設置し、個別課題の検討を進めてきました。
 休日の地域クラブ活動は、これまでの部活動に代わり、社会教育の一環となる新たな活動 であるため、参加される皆さんの協力や連携、創意工夫が必要な活動となります。部活動の 意義を継承しつつ、子供を中心とした地域の新たなコミュニティを生むことに発展させるな ど、新たな価値を創出する活動が展開されることを期待しています。

浜松市「休日の部活動の地域展開」に関するガイドライン(案)の公表

 浜松市では、これまでの地域クラブ活動協議会等での検討を踏まえ、令和7年10月に『浜松市「休日の部活動の地域展開」に関するガイドライン(通称・はまクルガイドライン)』(案)を公表しました。本ガイドライン(案)は、浜松市の地域クラブ活動に携わる保護者、指導者、運営スタッ フ、地域の方々にとって、持続可能な運営体制が構築できるようにするための指針であり、 何より参加する子供たちにとって充実した活動が展開されるための、必要な手続きや留意事項等を示したものです。

 ガイドライン(案)の公表後、市民説明会や関係団体、生徒・保護者等への説明や意見聴取、本市実証事業、国のガイドライン改定等を踏まえ、ガイドライン(案)の検証及び見直しを行います。そして、令和8年3月にガイドラインの完成版を策定・公表していきます。
※はまクルガイドラインで示す本市の休日の部活動の地域展開は、市立中学校の部活動を対象としたものです。国立・県立・私立等の中学校については対象ではありません。


浜松市の方向性

 浜松市の地域クラブ活動は、これまで部活動が果たしてきた役割を踏まえ、「生徒の豊かなスポーツ・文化芸術活動の実現」や、「持続可能な活動環境の構築」を目指すことを基本理念としています。この理念のもとに、浜松市立中学校の部活動の地域展開は、以下の方向性で進めていきます。
 ・令和8年8月末で休日の部活動は原則終了
 ・令和8年9月以降、休日の部活動は地域クラブ活動へと移行
 ・地域クラブ活動の体制が整わない場合、部活動指導員による部活動(地域連携)を経て、地域クラブ活動へ移行
 ・平日の部活動は当面の間継続、休日の移行が円滑に進んだ後に検討
  ※原則として、9月以降は教員が休日の部活動に携わることはなくなりますが、
   中体連や吹奏楽連盟等の大会には、教職員(部活動指導員含む)が引率することが可能です。


学校との連携


 地域が主体となる地域クラブ活動の実施にあたっては、学校施設の活用、指導を希望する教員の関わり、学校からの情報提供等、地域クラブと学校との連携を図る必要があり、地域展開した場合にも、学校は地域の一部として関わりをもつことになります。
 特に、学校に設置されている部活動の競技・種目のクラブは、学校との密接な連携が求められます。地域クラブと部活動が共に参加が認められる大会の場合は、参加の仕方などについて、適切な時期に該当部活動の顧問等の教員と共通理解を図る機会を設けます。
 また、活動中のクラブ員同士のトラブル(いじめも含む)や事故等について、状況によっては保護者等の了承を得つつ、学校に情報提供を行います。


お問い合わせ先



名称 浜松市役所学校教育部学校・地域連携課
所在地 住所〒430-0929 浜松市中央区中央一丁目2-1 イーステージ浜松オフィス棟6階
連絡 TEL:053-457-2405